刹那
*1
○蝶子side○
私は楠木 蝶子 (くすのき ちょうこ)[のちにあげはの母親になる]
私は今日から晴れて高校生!!
だから特別な日。
中高一貫校らしいけど気にしない!!
親のせいで、色々な県を回ってきた。
そして、5歳くらいの時こっちにいたらしい。
だから、初めて、故郷って呼べるかも。
でも、今回は違う!!
パパがココで会社作っちゃったから嫌でもココから動けないって!!
やったぁーー!!
だから、今日からお友達いっぱい作る日だから特別な日。
って、浮かれ過ぎたんだ。
私の現在位置は高校の下駄箱。
「なんで、中高一貫校なのに入学式があるのーーーーーー!!!!!!」
当たり前なんだけどさ。
入学式そうそう大遅刻。
そんな、特別な日が遅刻から始まるなんて・・・・・・!!
入学式あるよってママにも昨日言われたのにー!!
「はぁ。屋上に逃げたい。」
!!
私は自分で言ってひらめいた。
そして一気に階段を駆け上って目の前にある非常口マークがある扉を思いっきり開けた。
ばーーん!!!
春の温かい風が体全体にあたる。
「気っもちいぃー!!」
そう言って伸びをすると目の前にある柵にもたれかかってる人がいた。
その子の後ろ姿はすごく美人さんだった。
綺麗な黄金の髪の毛にところどころ入っている
真黒なメッシュ。
スカートはすごく短く、足が長くて、細かった。
顔も小さいし、いわば、モデル体型。
その子がこっちに気づいたのか振り返った。