刹那






そんなニマニマしながら歩いていると玲南に話しかけられる。




「おいあんた。」



「あ!またあんたって言うー!!!」



「いや。呼び方どうでもいいけどさ、前。」



そう言って玲南は前を指した。

私はその指先を見ると


ゴンッ


鈍い音と共に、おでこに激痛。



「いったーーーーーい!!!!」



おでこをおさえていると玲南は



「だから呼び方より前の方がって思って指してあげたのに。」



わぁー。

玲南優しいなぁー。



「でも、もっと早く教えてほしかったなぁ~。」




棒読みで言ってみると玲南は何も気に留めず



「いや。前を見て歩かないあんたが悪い。」



まぁ、ごもっともなんですけどね・・・・・(泣







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