刹那
おでこがガンガンする中、必死に歩いていた。
そしたら、いつの間にか隣には玲南がいなかった。
あれ?
どこかで道別れたのかな?
結局歩いて玲南来なかったから家に入った。
「ただいまぁ~。」
家に入ると玄関とキッチンは離れてるのに、お菓子の匂い。
またお母さんやってるよ。
お母さんはお菓子作りが趣味だ。
そして、私はそのお菓子を手伝ったり食べたり。
今日は何を作ってるのかウキウキでキッチンに向かった。
キッチンに近づくほどお菓子の匂いは濃くなり、
お腹も空いてきた。
ドアをゆっくりと開け入る。
「あら。蝶子。おかえり♪」
「ただいま。」
お母さんの手元を見ると、何かの生地を練っていた。
「今日は何作るの?」
「今日はね、クッキーにしようと思って✿」
おぉ!
クッキーって言葉はお腹がすくよ―う!!
「後で食べるから^^」
「はいはい。」
お母さんは優しく微笑んでくれた。