刹那








おでこがガンガンする中、必死に歩いていた。



そしたら、いつの間にか隣には玲南がいなかった。


あれ?

どこかで道別れたのかな?



結局歩いて玲南来なかったから家に入った。




「ただいまぁ~。」


家に入ると玄関とキッチンは離れてるのに、お菓子の匂い。

またお母さんやってるよ。


お母さんはお菓子作りが趣味だ。

そして、私はそのお菓子を手伝ったり食べたり。

今日は何を作ってるのかウキウキでキッチンに向かった。




キッチンに近づくほどお菓子の匂いは濃くなり、
お腹も空いてきた。



ドアをゆっくりと開け入る。




「あら。蝶子。おかえり♪」



「ただいま。」




お母さんの手元を見ると、何かの生地を練っていた。




「今日は何作るの?」



「今日はね、クッキーにしようと思って✿」



おぉ!


クッキーって言葉はお腹がすくよ―う!!


「後で食べるから^^」


「はいはい。」



お母さんは優しく微笑んでくれた。



< 15 / 23 >

この作品をシェア

pagetop