記憶 ―砂漠の花―[番外編]
ヒントを与えて…、
アタシを帰した。
……にゃんて。
アタシの思い過ごしよね?
だって…
いくら可哀想な人でも、
していい事と悪い事がある。
アタシの
『お友達』を…
二人も…
それは、許さない。
絶対に。
人間て、複雑ね…?
アタシよく分からない。
だって、
あの後、ご主人様に力を強制的に『永久封印』されて、ルリ島で暮らすマルクの元に…。
リフィル様は、お世話に通っている。
アタシにはよく分からないけれど、彼は彼なりの理由があったのかな…って。
人の想いって、
複雑。
『十人十色』って、
知ってる…?
ご主人様がよく言うのよ?
アタシが首を傾げると、
「タビは修行が足りないな?」
って、優しく笑うわ。
アタシ、まだまだみたい。
でもね、
アタシはこれからどんどん大人になるんだから。
きっと、その内分かるわよ。
だから、
まだ今日は…
子供のフリをして。
ニャァ…って、
いっぱい甘えてやるわ。
ふふん。
◯タビの大冒険◯
おしまい