ダンデライオン~春、キミに恋をする~
大野健吾の元気で飛び跳ねるような接客と。
響のスマートなサービスで、お店の中はうまくまわってる。
あたしなんかやっと慣れてきたとこなのに……。
全然正反対なふたりだけど、あれで息合ってるもんな。
気付いてないみたいだけど。
……なんか悔しい。
あたしも役に立ちたい。響の。
と、その時。
―――……パチン
「アタッ」
急になにかでおでこを弾かれた。
振り返ると、そこには呆れたような大野健吾が。
うわッ!? いつの間に…?
「椎菜! ボサッとしすぎ。 ほら、カキ氷運んで」
「あ、はい!」
悔しいッ!!!!