ダンデライオン~春、キミに恋をする~
沈黙が重い……!
ぐちゃぐちゃだ。
……めちゃくちゃだ!
なに自分の気持ち押し付けてるの。
こんなあたし、絶対鬱陶しいに決まってる!
頭の中が色んなことでいっぱい。
もうパンク寸前。
耐え切れなくて、キュッと目を瞑った。
と、その時だった。
『……ぶはっ』
突然、吹き出したような声に、恐る恐る顔を上げる。
その先には口元に手を当てて肩を揺らす響の姿。
へ?な、なんで?
笑って……いらっしゃる……。
きょとんとして首を傾げるあたし。
『……変わってんね、椎菜は』
『うっ』
がーーーん!
なんか、ものすごーく失礼なんですけど。
『~~ッもお! 笑うとこじゃないよぉ』
思わず響の肩をポカポカ叩く。
そんなあたしの手を簡単に捕まえた響は、楽しそうに笑って。
……そして。