1month honey

そんなことを考えていたときだった。


パーカーのポケットで
携帯が震えた。

「着くよ」という
優香からのメール。

雑誌から目を離し
駐車場を見ると
ちょうど目の前に彼らはいた。


コンビニから出ると
車の中から手を振る優香が見えた。

「待った?」

無邪気に笑う優香は
憎めない小悪魔。

切りたくても切れない
私の幼馴染み。

「待った。」

無愛想に言って
車に乗り込んだ。

< 12 / 140 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop