1month honey
私の名前を聞いた途端
かっこいいと騒ぎ出したタクミ。
なあ、かっこいくね?と
隣に座っていた金髪男に目を向けた。
「あぁ…
そうだな。」
クールを決め込む金髪男。
というか、私に興味がなさそう…
すこし寂しくなった自分に
驚いたのは私自身だった。
飲み始めて二時間経った頃だった。
男二人はすっかり出来上がっていて
馬鹿みたいに騒いでいた。
それに混じり
千鳥足の優香も騒いでいる。
私は元々酒は強い方で
まだ騒ぐほど酔ってはいなかった。
一人大人しくチビチビ飲んでいると
横にどすんと衝撃を感じた。
見ると
バックミラーで見たのと同じ
ニヤニヤと笑う目が
私を見つめていた。