1month honey
車に乗り込み
後部座席の背もたれに身体を預け
目を閉じた。
酔っているときに目を閉じると
余計に頭がクラクラするのは何故だろう
とぐるぐると回転する頭で考えていた。
車が止まったのに気づき
目を開けた。
見知らぬ住宅街の中。
目の前にはさほど大きくもない
白い一軒家。
ガサゴソと音のする方を見ると
優香が鞄を片手に
車を降りようとしていた。
「じゃあ、アタシたちはこれで。
また暇なとき連絡するから。」
そう言って手を振る優香。
お疲れ!と車を降りていくタクミ。
車内には
私と金髪男だけ。