1month honey
二人きりの車内。
気まずい空気。
そんな空気を壊したのは
金髪男だった。
「助手席
来れば?」
私は言われるがまま
走行中の車内を
中腰で移動した。
「今後の予定は?」
そう訊かれ
ないと答えると
金髪男が横目で私を見て
今までの笑いを消した。
「じゃあ
家来るか?」
そのあとの展開なんて
誰が見ても明らかだった。
私だって馬鹿じゃない。
わかっていながら
私は首を縦に振った。