1month honey

そう呟きながら
再び目を閉じた。

私の服から放出された
リュウジの匂いと
私の脳から放出された
リュウジの姿で

私の心は潰れそうなほど
ぎゅうぎゅうと締めつけられた。


「もう一度だけでいい。
 リュウジに会いたい…」


気がつくと
私は携帯を握っていた。

リュウジの連絡先なんて知らない。

画面に映し出されたのは
優香のアドレス。

「リュウジのアド知らない?」

そう打ち込んで
送信ボタン。
躊躇いはなかった。

彼女がいてもいい。
ただ会うだけなら
きっと許されるはず…

どんな形でもいいから
繋がりがほしかった。

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