1month honey
何がとか
どこがとか
そんなんじゃない。
リュウジの隣は
なんか温かい。
というか
彼を想うだけで
熱い。
心臓は飛び出そうなほど
高々と早鐘を打ち
それに合わせて
体が熱を帯びてくる。
耳まで熱い。
私は思考という域を越え
全身でリュウジに惚れてる。
なんて言えるはずもなく
「さあ」と答えるしかなかった。
「顔赤いよ~」
「紅ちゃん
リュウジくん好きなんだ。」
と優香に加え
ユキからもひやかされ
私の心臓は崩壊寸前だった。
私たちが騒いでいると
買い物袋を何個か抱えた
男たちが戻ってきた。
優香はニタニタしながら
乗ってきた車に戻った。
「何の話してたの?」
赤信号。
リュウジがふいに
私に振り向いた。