1month honey

動揺し黙ってしまった私に代わり
ユキが「内緒」と可愛らしく言った。

リュウジは「ふ~ん」と
再び前を向く。


バックミラーから見える
サラサラの金髪。
その隙間から見える目は
いつものニヤニヤ顔。

すべてを見透かされていそうで
私の鼓動が聞こえていそうで
恥ずかしさを押さえきれない私は
小さくうずくまっていた。


古いカラオケ店。
こないだとは違う場所。

ここでもまた
リュウジたちは
店のおばさんと仲が良さそうだった。

どんだけ遊び人…
と心の中で突っ込む一方
その遊び人にハマった自分って…
と一人ツッコミを入れた。

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