1month honey
そんなときだった。
携帯が震える。
それと同時に
けたたましく鳴り響いた着信音。
怪訝な顔で睨み付ける父親を横目に
携帯の画面を見つめる。
表示されたのは
幼馴染みの優香の名前。
優香は仲良しだと思っているらしいけど
私からすればただの腐れ縁。
切れるものなら切りたい縁だ。
そんな上辺だけの友達が
私にはどれくらいいるんだろう。
心から信じられる友達が
私にはどれくらいいるんだろう…
学校の友達が頭に浮かんで
虚しくも消えていった。