1month honey

窓の外
広がる夜空には
無限の星屑が瞬いていた。

冬の空気は澄んでいて
遠くの星までよく見える。


私が星空に夢中になっていると
ふと温かいものが
手に触れているのに気づいた。

リュウジの手が
私の手に重なっていた。


リュウジを見ると
相変わらず真剣な横顔だけど
口元がすこしだけ
緩んでいる。

からかっているのか
本気なのか…

リュウジはつくづく
罪な男だ。


それでも私は幸せで
やっぱりリュウジが
大好きで

このまま時が
止まればいいのに。

< 86 / 140 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop