1month honey
「これさ
今までつけてたやつ
買うときに
どっちにしようか悩んだやつなんだ。」
ネックレスを見つめながら
リュウジは言った。
「なんで買わなかったかって言うとね
二つで一つってのが
気に食わなかったから。」
そう言って立ち上がったリュウジは
私のネックレスの束の中から
適当に一つ取り出して
元々のペンダントヘッドを外した。
そして私がプレゼントしたネックレスの
南京錠の方を外し
そのネックレスの鎖に通し
私の首につけた。
「お前に鍵つけた。」
いたずらに笑うリュウジ。
涙で霞んで
見えない。