コレクション
ふと気がつくと真剣に授業を受けていた。
アノミーか…。
周りの環境のせいで自殺したりするんだな…。
照城(俺大丈夫かなぁ…最近よく悩んでいるような気がするんだけど…。)
社会学の授業は様々な視点や考え方を養える授業で、自分に気づくことの出来る授業でもある。
2人は歴代の偉い学者の様々な考えを聞く。
しかも教授は話し方が上手い。さすが大学院を出ているだけの事はある。
授業に行くのはめんどくさいが、いざこうやって学校に来ると結構真剣に教授の話に聞き入ってしまうものだ。
長くも短い1時間30分の講義は終わった。
他生徒「電車あと1時間あるよー。どうするぅ?」
他生徒「ロビーでくつろいで行こうよ。」
がやがやがや…。
生徒達は一斉に講義室から出ていく。
照城「ふー…。」
カツ「あー疲れた。でもやっぱ社会学は面白いな。」
照城「ちょっと難しくて全体が見えない所が良いよね。」
2人は感想を語り合う。
教授「柳原、大池。ちょっと来てくれるか。」
この社会学を受け持っている里山教授が2人を呼んだ。
カツ「…なんだ?」
照城「た…多分あの事でしょ…。」