parallel world
プロローグ
朝 、コウが慌ただしく学校に行く支度をしている横で 、ニュースが流れている。

「今日も、高校生謎の意識不明事件が相次いでいます。警察や医師などが原因の追及を急いでいます」


そう キャスターが話す

「まだ続くのかしら、コウ。あんたも気をつけなさいよ」

そのニュースを見て 母親が声をかける

「大丈夫だよ、母さん。」

大丈夫 、俺には関係ない 。

コウはそんな風に事件を軽く考えていた

「行ってきまーす」

パタンと 扉を閉めてコウは今日も元気に登校した




突然の意識不明か ‥

全国各地で同時に 高校生だけ‥ 、か

信じられない な


「あー、コウだ。おーはよう」

後ろから自転車に乗った友達のヒロが来た 。ヒロは自転車から降りてコウと一緒に歩く

「おう、おはよ 」

「コウ、ニュース見た?100人越えたってさ」

「まだ1週間たってねぇよな、高校生 いなくなるっつーの。」

「本当だよな、笑」


しばらく喋ってから 携帯を開いたヒロが慌てて自転車にまたがった

「朝練忘れてたっ! 先行くなっ」

そう言って走っていく

「おう、がんばれよー」


コウはヒロの背中を見送る


運動部は大変だなぁ 、笑




するとすぐその後に ヒロの自転車がバランスを崩して倒れる 。

ヒロも一緒にアスファルトにはたきつけられる
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