parallel world
驚いて コウはヒロに駆け寄った

「ヒロ、大丈夫か?」

肩を揺すってもヒロは動かない


「ヒロっ、目覚ませよ!しっかりしろ!!」


そう言ってヒロを抱き抱えるが反応はない。息はしているが意識はない

嫌な予感がよぎる
周りには既に人だかりができていた


「ヒロっ」

必死に名前を呼び続けるその場所は学校のすぐ傍で 、異変を感じた生徒が教師に伝えたらしいく 、人だかりに入ってくる

「君、もう大丈夫だ。この生徒は私達が運ぶから、学校に向かいなさい」

そう言って教師は ヒロをコウから奪う

「‥はい 、」

そうするとヒロを乗せて、車でどこかへ行ってしまった


気付くと人だかりはなくなっていた


とにかく 、ヒロの道具学校まで運ぶか 。

そう思って 自転車を起こしていたその時


『次は‥お前だ』



と声がする


「誰だっ!?」

振り返っても見上げても

周りには誰もいない

『‥次は お前』

もう一度 嫌なアクセントをつけた言い方で言って 、不気味な笑い声とともに 声は消えていった



次は ‥ 俺 ?



‥ 幻聴だよな 、

ビビりすぎだよ 俺


そう言い聞かせ 、学校に向かう
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