茅〜最期の10ヶ月
「なぁ、茅はまだ俺の彼女だよな?」
少し不安げな顔をして
いきなり恥ずかしい
事をストレートに
聞いてくる泰樹に
「当たり前でしょ‥そんな事聞かないでよ!恥ずいじゃん。」
自分でも分かるくらい
あたしの体温が
上がってく
「‥良かったぁ!!俺何週間も会いに来れなくて電話しかできなくてさぁ、嫌われたかと思ってた。」
「何週間ってもう1ヶ月は経つからね!あたしの方が嫌われたのかなって不安だったんだよ?バカ、、。」
今まで、崇弥や
和美さんには
言えなかった‥
言わなかった
想いが爆発した
かのようにあたしは
キレてまた泣いた。
「ごめんな‥茅、。」
「………。」
茅って呼ぶ泰樹の
声は他の人から
茅って呼ばれるより
何倍も嬉しかった。