茅〜最期の10ヶ月





「茅の笑った顔とかその分かりやすい性格とかが可愛いなって、それが最初。」


「そう‥なんだ。」

「けど、あいつとあんな風に‥楽しそうに笑ってる茅見たら、なんか俺ばかばかしいっつーか、悲しくなって‥んでこうなった、。」


「うん、」

「困るよな…いきなり本当ごめん。」


「ううん‥嬉しいよ。でも、ごめん…ごめ‥ん」
勇気を出して
告白してくれた
崇弥に悪いって‥
気づいたら泣いてた。


「全然‥ありがとうちゃんと正直に言ってくれて、ありがとな。」

「ありがとうなんて‥本当‥ごめん」


「気にすんな!ってか泣くなよ‥俺のが泣きてぇよ!なのに、お前が泣いたらもっと辛ぇよ!!」


「ごめ…ごめんね。」

「謝んなって!じゃあな‥もう来ないから、ばいばい。」


「……、ばい‥ばい。」

その日から本当に
崇弥は来なくなった
和美さんのトコにも
行きにくくなって
行かなくなった。
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