茅〜最期の10ヶ月




泰樹が出て行って、
しばらくして
「茅!昨日はごめんな、邪魔とかそんなんじゃねぇから!!」
そう崇弥が謝りに来た。 

「ううん、大丈夫!崇弥は寂しくない?」

「寂しくないって言ったら嘘になるけど寂しいなんて言ってらんねぇし、1人ぼっちになって今まで以上に強くなんねぇとって思ってっからさ!」



「強いよ、崇弥は‥あたし心配して損したじゃん(笑)」

「ありがとな!強がってねぇと、母ちゃんの事考えて涙止まんなくなるんだ、だからな。」


「泣いていいんだよ?無理して強がんないで、大丈夫だから。」


「ありがとな‥。」

「ううん。あたし傍にいてあげるから泣いていいよ。」



崇弥は泣くのをずっと
我慢してたみたいだった
あたしの腕の中で
2・3時間くらいずっと
泣いていた…。
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