茅〜最期の10ヶ月
♪〜♪〜♪〜♪
メールの着信音が
小さく鳴って
あたしは目を覚まし
携帯を開くと
泰樹からのメール
{茅?もう平気か?}
{大丈夫だけど‥まだ会えないごめん}
{そっか‥分かった!!}
{またするから}
{じゃあな}
そのメールから
一週間経ってから
またメールが来た
{別れよう‥}
{なんで?なんでいきなり‥‥。}
{ごめん‥で終わらせるとかマジ卑怯な事だって分かってんだけど悪りぃ、じゃあな…。}
あたしはすぐに
電話した
「意味分かんないよなんで?あたしなんかしたかな?」
「茅が悪い訳じゃないんだ引っ越すんだ、俺に遠距離なんて無理だって言われたんだ、だからごめんな。」
「引っ越すからって別れんの?誰かに別れろって言われたくらいで別れれるの?泰樹はそんな人だったの?」
「でも、正直‥俺も遠距離は出来ない気がしたんだだから別れようって思って…。」
「なんで‥もういい。好きにして」
あたしはたまらず
涙が流れて止まらなかった
泣いている声を
聞かれたくなくて
思わず電話を切った
予想もしてなかった
泰樹に振られるなんて
泰樹と別れるなんて
あたしはベッドに
潜り込み気が済むまで
ずっと泣いていた
1日中ずーっと。