茅〜最期の10ヶ月




「茅?どうした?」

「おじちゃん。」

「どうした?目真っ赤だぞ?」

「泰樹と別れた」

「そうか‥失恋くらいでなんだよ!!失恋なんてこれからいくらでも経験するんだからな?」


「うん‥」

「恋ってのは結婚にたどり着くまでの通過点でしかないんだ!また新しい人と恋して行けばいい!!」


「新しい恋?」

「いるだろ?すぐ側に」

「誰‥?」

「崇弥くんはいつだってお前の事考えてくれてたんだからな!そろそろ崇弥くんの気持ちに応えてやったらどうだ?」


「考えてくれてるのは分かってるよ‥!!でも、一回断ってて振られたからって崇弥にするなんて事出来ないもん…」


「黙ってて下さいって言われたけど崇弥くんは‥いつか俺のもとに来てくれるって、だから今は友達でもいいって!付き合ってダメだったらその時はそれでいい。一回付き合ってみたらどうだ?」



「そんな事…」
< 49 / 81 >

この作品をシェア

pagetop