茅〜最期の10ヶ月
「茅?どうした?」
「おじちゃん。」
「どうした?目真っ赤だぞ?」
「泰樹と別れた」
「そうか‥失恋くらいでなんだよ!!失恋なんてこれからいくらでも経験するんだからな?」
「うん‥」
「恋ってのは結婚にたどり着くまでの通過点でしかないんだ!また新しい人と恋して行けばいい!!」
「新しい恋?」
「いるだろ?すぐ側に」
「誰‥?」
「崇弥くんはいつだってお前の事考えてくれてたんだからな!そろそろ崇弥くんの気持ちに応えてやったらどうだ?」
「考えてくれてるのは分かってるよ‥!!でも、一回断ってて振られたからって崇弥にするなんて事出来ないもん…」
「黙ってて下さいって言われたけど崇弥くんは‥いつか俺のもとに来てくれるって、だから今は友達でもいいって!付き合ってダメだったらその時はそれでいい。一回付き合ってみたらどうだ?」
「そんな事…」