茅〜最期の10ヶ月

「そういえばそろそろ入院して4ヶ月かぁ‥早いなぁ!まだ病院にいなきゃダメですか?」


「そうだな‥難しいな。」

「でも先生!あたしの病気って重い病気じゃないんですよね?」
あたしは最近よく
先生にあたっていた
重い病気でもない
あたしが退院出来ない
のはなんでなの?
って理由で



「そうだな‥。」
先生の顔がくもり

「なんですか?」

先生は重い口を開き
こう言った
「茅ちゃんが思ってる以上に茅ちゃんの病気は重いものなんだ…だけどご両親からまだ言わないでほしいと言われてる‥。」


「もう何ヵ月も騙してたって事ですか?」

「ご両親と相談した上で話してなかったんだ‥ごめんね茅ちゃん」

「なら病名を教えてください‥!」

「言えない‥ご両親から許可されりまでは‥な」

「じゃあ…これだけは教えて下さい!!!」

「ん‥?」

「その病気は‥治りますか?」

「‥‥‥‥‥‥。」
先生は黙って
うつむいた

「お願いします!」

「どんな事を聞いても受けとめる覚悟があるなら全て話すよ…」


「覚悟はあります」




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