茅〜最期の10ヶ月
「おじ‥ちゃん…」
あたしは呼吸器を
着けているせいか
話しにくくなっていた
「起きたのか‥もう平気か?」
「平‥気、でも‥さぁ、おじ‥ちゃん、コ‥レ‥どう…にか‥な‥んない?」
あたしは呼吸器を指し
そう言った
「どうにもなんねぇよ!コレ着けとかないとお前は息出来ないんだからな!!?」
おじちゃんは
心配そうに言ってくれた
「そっ‥かぁ…」
「少し話しにくいけどな!自分の為なんだからな?」
「うん」
「話し変わるけどな、入院して‥もう8ヶ月だな…まさかこんなにお前が生きていてくれるなんて‥思わなかった‥。」
「え‥?どう‥して…?」
「実はな‥入院して一週間した時‥お前の余命はもう…3ヶ月も残ってなかったんだ…。」
「‥へ?」
「あいつは言うなって言ったけど‥俺は言う‥」
「な…にを?」
「お前はもう‥退院出来ない‥手術して一命を取り留めて…こうやって話せてるのだって奇跡に近いんだ‥。」
「そう‥な‥の?」
涙が溢れた
「もう茅は1ヶ月‥いや、二週間ももたない命だ…精一杯生きろ!!いままで以上に精一杯生きろ!」
おじちゃんは
泣いて‥泣いて‥
それでも強く
あたしを抱き締めて
あたしに全てを
はなしてくれた…。
「あり‥が‥と‥」