いつか君の手の中に





お姉ちゃんは、1か月ほど前に家を出た。
昔はお姉ちゃんばかりみていたお母さんも、ついにお姉ちゃんまでに手を出すようになったの。
お姉ちゃんが出ていく時も止めた。
1人にしてほしくなかった。
「お姉ちゃん、いかないで。」
「うざいんだよ。」
まだ小学生だったあたしにはきつい一言だった。





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