A cherry tree
Ⅰ★leaf
君の名前は、リーフだよ・・・  

『リーフ・・・』

リーフは、そっと心の中でつぶやいた。

辺りを見回してみると、1枚の葉が上の枝から、リーフを見ているような視線を感じた。

そこは、太陽の光に反射して眩しく、なかなか直視することができない。

『どちらさま・・・ですか?』

目を細めながらリーフは聞いた。

『どちらさまっていうか・・・あなたと私は、心の中で、はなせるみたいなの。』

『心の中で?』 

太陽がだいぶ、雲で隠れてやっと目を開けることだできた。

『そう、不思議ね。』 

そう言って、リーフに"ニコリ"、と微笑んだ。  

急いでリーフも、“ニコリ”と微笑かえした。 


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