A cherry tree
『今日は風が強いね。』

リーフはひらひらと風に吹かれながら言った。

『そうやなぁ、これはあれや・・えっと・・春2番・・じゃなくて・1番!!春1番や!』

小鳥はぱたぱたと羽を羽ばたかせた。

『なにそれ?』

『風や。』

なんともシンプルな解答。。。

『春を知らせにきたんや。・・・ロマンチックやな・・。』

その時、小枝が風でとび小鳥の頭を直撃!!

『いったぁ、なんなん!?もう、春一番なんて大嫌いや!』

『ふふ、ハハハッ』

リーフはわらいをこらえきれず腹を抱えて笑った。

『笑え笑え、勝手に笑ってろ。』

小鳥は“フンっ”とそっぽを向いた。

『ハハハッ、ハハハッ・・・』

『笑いすぎやろっ!』



っと。こんな感じでリーフはちょっと元気になり、この日は静かに幕をとじた。
< 13 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop