A cherry tree
〓あ。そういえばお姉さん大丈夫かなぁ・・・

『お姉さぁん!元気ですか?』

リーフは上の枝に微かに見える、お姉さんに向かって叫んだ。

『・・・』

何もかえってこなかった。

『お姉さ・・』

その瞬間、急に風が強く吹いた。

たくさんの枯葉に混じり1枚の葉に目が止まった。

〓お姉さん?ちがう、そんなわけない、だって・・・

リーフはとっさに上を見た。

〓いる、絶対に。どこかに。・・・

いなかった。

お姉さんの姿はなく、もう会えないのかと思うと楽しかった日々が一気に込み上げてきた。
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