A cherry tree
『そうね・・名前とかより“お姉さん”とかのほうが気楽でいいでしょ?。』 

『はい!』

親近感のある呼び名のような気がしてリーフはくすぐったい気持ちになった。

〓あれ?

リーフのすぐ近くに細長く茶色いものが枝に、ポツンとくっついていた。

『お姉さん。あれはなに?』

『あれは、蕾。あともうちょっと時が経てば、きれいな花をさかせるのよ。』

〓花。。。

リーフは、まだ花すら見たことがないので、どんなものなのか見たくてうずうずした。

『早く咲いてくれないかなぁ』 

なんて、思っていると。。。                                                                   『リーフあそこ!ほら!』 

お姉さんが示すところは、リーフの生えている枝の段より1つ上の枝に、開きかけている“蕾”が確かにある。                                                                                                             

それは、淡いピンクいろの花びらを少しだけ覗かせていた。






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