A cherry tree
2日後・・・

『なんで、、、なんで、、僕は葉っぱなんかに生まれたの!?』

リーフは、気持ちを抑えることに限界を感じて、ついに、はらはらと涙をこぼしながらお姉さんに向かって叫んだ。

突然のことに、お姉さんは動揺を隠さずにはいられなかった。 

『リーフ・・・』

お姉さんは、リーフを叱らずに優しく語りかけた。

『リーフは、自分よりもあの花が綺麗だと決めつけていない?            

あの花は、確かに綺麗かもしれない。                       

私たちよりも。。。                               

だからって自分を捨てることはない。                       

リーフには、リーフの色があるの。あなたにしかない色が。          

だれだって、ありのままが素敵なんだから。                         
そのことを、決して忘れてはいけないのよ。』

                                        リーフは、涙を拭い力強く頷いた・・・

そして、お姉さんを見上げ震える声でこういった


   『生まれてきて、本当によかった・・・』


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