A cherry tree
お姉さんにそう言われて“やっぱ勘違いだったのかな”、と思っていると・・・

『おーぃ!きこえねぇのかぁ?』

首を傾げながらまた小鳥がリーフに、声をかけた。

『僕、、ですか?』

『おめぇ意外に誰がいるっつうんだよ。』

この小鳥は、田舎のオジサンのような話し方をする。さっきまで“わぁ可愛い”なんて言っていた自分が恥ずかしくてたまらなくなった。

『なぁに赤くなってんだよ。わしがそんなにかっこいいか?まぁしょうがねぇよな。うん、うん。』

『違いますよ!』

『ほんならなんで、そんな赤くなってんだぁ?どっかに美人さんでもいんのか?』

『残念ながら、違います!』

『紛らわしいやつやなぁ。』

『リーフ?小鳥さんとお話しているの?』

『うん。なんか、とってもおもしろい人だよ。お姉さんには聞こえないの?』

お姉さんには小鳥の言っていることがわからないようだった。

でも、これから楽しい日々が・・・

『お姉さんってだれや?』

おくれそうでリーフは新しい出会いに胸をおどらせていた。



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