キミと太陽と飛行機雲
1:いつだって探してる
「今日はどうすんの? 出るの?」

机に突っ伏した頭の上に降ってくる声。

「…めんどいのです」
「アンタ、それ以外言えないの?」

のろのろと上げた視線の先の、呆れた友人の顔。
緩み、ザワザワとした放課後の喧騒。
気怠い気持ち。

「補習授業なんて面倒なモノ、選択制にすればいい…」
「そうしたらみんな出ないじゃない」
「…何故やるのか」
「ウチが進学校だからよ」

んな学校に入ったアンタが悪いわ。
前の席に腰掛け、吐き捨てながら組むその友人の足がすらりと綺麗で。少し、羨ましくなる。

「ね、太もも触っていい?」
「オマエはどこの変態だ」

パコ、と頭を叩かれる。ちらと見遣ると、それは丸めたノートだ。
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