キミと太陽と飛行機雲
制服が汚れるかも。
一瞬よぎった考えもすぐにどうでもよくなる。
飛行機雲はまだ消えず、定規で引いたように真っ直ぐな白い線を青空に描いていた。
「好ましい…か…」
ぼんやりとキミが呟く。
頬に感じていた視線は、もう感じない。
「…あ」
小さな声と共に、
「ひこうきぐもー」
また1本、キミの間延びした声と共に白い雲が空に伸びた。
一瞬よぎった考えもすぐにどうでもよくなる。
飛行機雲はまだ消えず、定規で引いたように真っ直ぐな白い線を青空に描いていた。
「好ましい…か…」
ぼんやりとキミが呟く。
頬に感じていた視線は、もう感じない。
「…あ」
小さな声と共に、
「ひこうきぐもー」
また1本、キミの間延びした声と共に白い雲が空に伸びた。