キミと太陽と飛行機雲
開け放たれた教室の後ろのドア。そこをキミの姿が横切って消えた。

「サボる?」

そして私の横の窓がガラリと開き、いとも容易く聞かされるいつもの言葉。
いつものキミの眠そうな視線が前屈みに落ちてくる。
正直、

「え……」

らしくない。
即答、できなかった。

「受ける?」
「え、いや…」

重ねて問われる言葉を見上げていたら、無意識の自分の声が否定したから付け加えるように首を振った。
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