キミと太陽と飛行機雲
「ところで…」

ガラッと廊下に面した窓が無造作に開けられる音で、友人の言葉は遮られた。
にゅっと顔を出したのは私に負けず劣らず眠たげな顔。窓の開け方と同じく無造作な、寝癖だかイマドキだかわからない髪。廊下窓に面した私の席を屈んで覗き込んでくる長身。

「サボる?」

話題が唐突すぎる気遣い皆無人間。だが質問内容を声も抑えず悪びれもせずに言い放つ、妙な度胸だけは変に座っている奴。
それが隣のクラスの、私のサボリ仲間。
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