キミと太陽と飛行機雲
あたたかい風が髪を撫でる。
屋上には、特別な空気があると思う。
「…ねぇ」
「ん?」
「今日は何してんの」
「地学」
へぇ、とどうでも良い風に相槌を返す。
単語帳を捲る。
「地学、好きなの?」
ツテでこの屋上の鍵を所持している私達以外は誰も来ない、ここの空気はどこかシンと冷えている気がする。
けれど肌寒いわけではなく、太陽の光と遠く聞こえる部活動の音が人のぬくもりを感じさせた。
屋上には、特別な空気があると思う。
「…ねぇ」
「ん?」
「今日は何してんの」
「地学」
へぇ、とどうでも良い風に相槌を返す。
単語帳を捲る。
「地学、好きなの?」
ツテでこの屋上の鍵を所持している私達以外は誰も来ない、ここの空気はどこかシンと冷えている気がする。
けれど肌寒いわけではなく、太陽の光と遠く聞こえる部活動の音が人のぬくもりを感じさせた。