華〜生きる道〜
部屋に戻ると、
「うん、バッチリよ。コンタクトレンズちゃんと入れられた?」と言うおばさんに。
セルリアは「はい。」と嘘の返事をしてしまった。
本当は入れてないんです…。ごめんなさい。と心の中では謝っておく。
「さて、後はメイクと髪ね!」
おばさんにメイクと髪をセットしてもらった。
「できたわ!キャー、セルリアちゃん可愛い!自分でも鏡見てみなさい。」と言われても、セルリアはコンタクトレンズも眼鏡もをしていないので全く見えなかった。
でも、おばさんが恐いので、「はい。別人みたいです。ありがとうございました。」と嘘の返事をしておいたのだった。
おばさんは、
「ギルが後で迎えに行くから、そのまままっててね。」と言って満足そうに自分の家に帰っていってしまった…。
セルリアは、眼鏡をかける訳にもいかず、似合わないと思いこんでいるドレスを脱ぐ訳にもいかず、コンタクトレンズをとりあえずつけようと格闘するのだった。