華〜生きる道〜

ギルは固まり、その後顔を赤くさせ、見られないように俯き、そして思った。

すげぇ綺麗過ぎる…。あのババァ、余計な事してんじゃねぇよ。眼鏡外したらあいつに余計な虫がつくじゃね〜か。しかも、あのドレス似合いすぎだろ…。

…閉じこめていいですか?

いや、押さえろ。今日は成人の儀式だろ。大人になれ!

しばらくして、現実世界に戻ってくると、「ギル、何も言ってくれない。やっぱり、似合ってないんだ…。」と落ち込み泣きそうなセラの声が聞こえた。

いや、似合ってますよ。むしろ、俺今顔赤くしてたの見えてね〜の?

家のババァがコンタクトレンズをセラにやったとか言ってたけど、なんで見えてないんだ?

ギルは、セルリアがコンタクトレンズを持ったままなのにきずいた。

「コンタクトレンズ、自分でいれるのが恐いなら、俺がいれてやるから泣くな。それにお前は、綺麗だから。自信もっていいんだ。成人するんだろ。」

いつもはいじわるを言うギルが
今日はやけに素直だった。


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