華〜生きる道〜
セルリアは、いつもと違うギルにドキッとした。
「うん…。ギル、ありがとう。」
さっきまで、恐がってたコンタクトレンズが不思議と恐くなくなった。ギルに感謝しなきゃ。
「じゃ、目開けてろよ。いれるぞ。」
コンタクトレンズは、驚くほどすっと入った。
「ギルがはっきり見える!」
「そりゃ、そうだろ。」
顔が近かったので、ギルは、ぶっきらぼうに言いながらも、顔が赤くなっていた。
セルリアは、鏡で自分を見つめた。
「誰これ…。いつもの私じゃない。」
「だから自信もてって言ったろ…。華の儀式が終わったら俺んとこすぐに来いよ。わかったか、終わったらすぐだぞ。わかったなら、行くぞ。」
セルリアは少し顔の赤いギルに驚いて目を丸くさせた。
ギルがいつにでもなく照れている。でもそっとしておこう。
「うん、わかった。ありがとね、ギル。」
セルリアはにこりと笑って、ギルの手を自分からとってあるきだした。
運命は今、動きだす…。