くもりのち恋
流れる涙すら素敵で
遠い存在だけど
今日は、ありがとうも込めて
「由佳さん、すいません、ちょっといいっすか?」
2歳の差は大きくて
由佳さんからしたら
俺はきっとガキだけど...
「すきです。あの..応援とか、ドリンクとか..ありがとうございました!!
卒業おめでとうございます」
「あり...」
「由佳ー!!っお、ここに居たのかよ〜。みんな呼んでるぜ」
高山先輩が、由佳さんを呼んだ
俺は逃げるように
家に帰った
最後の俺はかっこよかっただろうか、
きっと最高にダサかった
高山先輩と由佳さんが付き合ってたのは
実は知ってたけど
気持ちを伝えたかっただけなのに
タイミング、悪すぎだろ..
〜♪〜♪♪
こんなに泣いたのは久しぶりだから
思いっきり、走りたくなった
『メールでごめんね。返事言えないまま、終わるのは和に失礼だから。
気持ち、本当に嬉しいよ。和がそんな風に思ってくれてて。
1年という短い間だったけど、和の走る姿に感動したのは事実だよ。ありがとう。でも、気持ちに答えることは出来ないの。ごめんね、は言わないから。
これからも練習頑張って、いい記録出してね。でも、その前に、走ることを楽しんでね。
ファイトー!!』
ありがとうございます。
お幸せに。