はつこい
少し痛む腰を擦りながら部屋を出ると服を着た遼が既にソファーでテレビを見ていた。

「真結ー、ごはーん。お腹すいたー。」
「んー。何がいい?」

いつも通りに戻った遼にほっとして、テーブルに放置したままだった中途半端なビールとつまみを回収しつつ、携帯を確認した。未読メール1件。どくん。心臓が大きく鳴った。ざわざわと血液が動き回る感覚にすこしの不快感と何かを感じながらメールを開いた。差出人の名前は山倉悠だった。





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