雪がとけたら



……………



幸せな時間というものは



どうしてこうも駆け足で通り過ぎるのだろう。



まるで粉雪の様に



掴んだと思うともう消えている。



それだけ儚いものだからこそ



人は大切に記憶に留めておくのかもしれない。






…あの日のあいつの笑顔は思い出せるけど、



繋いだ手の温もりまでは、もう思い出せない。










それがとても、切ない。










……………






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