crimson(短編)
そして、今日は紅茶の隣にイチゴのタルト。
これは好きな人とその彼女のラブラブデートを
見てしまった自分へ慰めのプレゼント。
目を真っ赤にしながらタルトのイチゴを1つ食べる。
…酸っぱい。
正確には胸がいっぱいで味がよくわからない。
折角買ったタルトだけど、明日食べることにした。
傷心していてもやけ食いはしない。
「だって、折角のタルトだもん。
もっと味わえる時に食べたいじゃない」
冷蔵庫にタルトを入れ、紅茶を飲む。
こちらも正直味がよくわからない。
あんなに砂糖とミルクを入れたのに。
「人間って、いっぱいいっぱいになると
本当に味がわからなくなるんだ…」
こんな感覚、すっかり忘れていた。
小さい頃 親に怒られた時以来だ。
だけど紅茶の温かさに少しだけ心が癒される。
「人間に例えると良き相談相手ってかんじ?」
良き相談相手か。
もし紅茶と話が出来たらどんな会話になるだろう。
これは好きな人とその彼女のラブラブデートを
見てしまった自分へ慰めのプレゼント。
目を真っ赤にしながらタルトのイチゴを1つ食べる。
…酸っぱい。
正確には胸がいっぱいで味がよくわからない。
折角買ったタルトだけど、明日食べることにした。
傷心していてもやけ食いはしない。
「だって、折角のタルトだもん。
もっと味わえる時に食べたいじゃない」
冷蔵庫にタルトを入れ、紅茶を飲む。
こちらも正直味がよくわからない。
あんなに砂糖とミルクを入れたのに。
「人間って、いっぱいいっぱいになると
本当に味がわからなくなるんだ…」
こんな感覚、すっかり忘れていた。
小さい頃 親に怒られた時以来だ。
だけど紅茶の温かさに少しだけ心が癒される。
「人間に例えると良き相談相手ってかんじ?」
良き相談相手か。
もし紅茶と話が出来たらどんな会話になるだろう。