my愛love
ピピピピッ!

ん---・・?

もう朝か・・・。

春休み、なのにもっと寝たい・・・。
って、あれ?

こんな、早くにめざましが鳴るなんて、おかしいじゃんッ!

ん----?今日何かあったっけ?

--------・・・・・・

ふと、ハンガ-にかかっている真新しい制服が目に入った・・・。

んん?

・・・あっ。

そういえば、入学式っていつだっけ?

・・・入学式?。

そういえば・・・

今日、入学式だ-!

ベットから飛び起きて身支度をする。

入学式に遅刻なんて、無理無理ありえないっ!

はぁ・・よりによって入学式に・・・。

制服を着て、メイクをして髪をととのえる。

鏡の前で、コテをあっため、ストレ-トの髪を外まきにした。

「うん、バッチリ-」

二階の自分の部屋からリビングまで、ダッシュ!

タタタタ・・・とリズミカルな音をたてて笑顔で挨拶をした。

「おはようございます。」

「愛おはよう、あら、制服にあってるわね。」

お母さんにそう言われて、なんか照れくさいな。

「ありがとう」

私は、もう一度、鏡の前で、自分の姿を確認してみる。


なんか、変わったかも。

バシッ!

いきなり、頭に痛みが走った。

「痛ったぁい!」

もうだれよ!、わくわく気分を壊す奴はっ!


「なに、ニヤニヤしてるわけ?」

意地悪く笑うそいつは、私のお兄ちゃん。

「べ、べつに、ニヤニヤなんて、、、、」

「してた。」

ニヤニヤして何が悪いのよっ!

それと、私の言葉を、さえぎるな-!

「彰も、愛も、早く学校いきなさいよっ--」

ゲッ!

お母さん、今日、ヤケにテンション高いな--

って・・こんなことしてる場合じゃない!

私は、パンに、いちごのジャムをぬって、それを食べながら家を出た。

高校までは、バスで一つさきのほう、時間も大丈夫だし、よかった!

ヤッパリ、入学式に遅刻なんて、ダメだもんねっ!

よかったぁ・・・。

高校、一年生、新しい希望と、少しの不安に包まれている。

「高校一年生かぁ・・・」

この、響きは、なんだか、暖かく感じた。












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