太陽のコーヒー
3.コーヒーの香りに誘われて
「・・・っん・・・」
意識がはっきりしないまま、私は目を覚ました。
それとほぼ同時にいい香りが鼻をくすぐる。
「起きた?調子はどう?麻由?」
そう言って私のおでこに手を当てる彼。
彼にふれられた所が熱くて・・・
「・・・あの。何で私の名前・・・」
とっさに出た言葉はこれだった。
・・・まあ。確かに・・・どうして私の名前知ってるんだろう。