LOVE★work
この時、琉莉は何を思っていなかったのは俺にはわからない。
多分、一生……。
だから……だろう。
この時に出来た俺と琉莉との間の溝は、
俺達を苦しめた事を。
琉莉の肩が少し震えていたのを見て見ぬふりをした俺を、
神は許さなかったんだろう。
「…………」
「…………」
時間は止まる事なく進む。
時間を戻せる術があるなら、誰か教えて欲しい。
「恭……ごめんね……」
――花火が上がる。
俺達の心情とは裏腹に。
――夏が終わる。
高1の夏、俺達は変わり出した。