LOVE★work
恭介はあたしの事を妹みたいな感覚で扱ってると思う。
あたしが恭介の事好きだって気付かないのは、別に彼が無自覚とか天然という理由ではない。
多分、あたし達2人の距離が遠いからだ。
心の距離が……。
10階につくと、2人共エレベーターから降りる。
あたしと恭介の家は隣り。
とても近い。
「あら、恭君じゃない!!」
「久し振りです、おばさん」
「いつ見ても逞しい男ねぇ~」
「そんな事ないですよ~」
「…………」
何も言わずあたしの家に上がり込み、ママと話し出す恭介。
何故勝手に入った!?