LOVE★work
今、俺は何をしているんだろう。
毎日と言っていい程、ハードなスケジュールに追われて、学業との両立。
俺は好きなモデルの仕事が出来て、充実した日々を送れてなかったのか?
「琉莉、ごめんな。
キスして……」
「あっ…恭っ…!?」
じっくり考えてみよう。
これからの俺、そして今の俺を見つめ直して。
――あたしも恭も大人になったからだよ。
俺だってわかってる。
昔に戻れない事は…。
「恭、待って…!!
恭介ーっ!!」
琉莉の声を遮って、俺は家のドアを開けた。
――その日、俺は一晩中考えた。